最近鉛筆で描いたリアルな絵が、話題になっていますよね。
「描いてみたいけど、自分には無理だ」
と感じていませんか。
実は根気よく取り組めば、誰にでも書くことができるんです。
まるで写真のような鉛筆画の描き方について、みていきましょう。
鉛筆でリアルな絵を描くための道具
鉛筆でリアルな絵を描くために必要なものは、以下の5つです。
- 画質がいいカメラまたはスマートフォン
- パソコン
- 鉛筆
- デッサン用の練り消し
- 画用紙またはケント紙(高級紙の一種)
この5つがあれば、誰でもリアルな絵が描けるようになりますよ。
近年写真の画質が、どんどん良くなっていますね。
肉眼では見えないような細部まで、写真を拡大すれば確認することができます。
このカメラの画素数の向上が、写真のような絵を描くことを簡単にしたのです。
写真のクオリティーが上がったことから、実際に物をじっくり観察しなくても、簡単に細かい部分を観察できるようになりました。
絵を描くにあたっては、スマートフォンでは画面が小さいので、パソコンに取り込むことをおすすめします。
鉛筆でリアルな絵を描くための手順
では鉛筆でリアルな絵を描く手順を解説します。
まず描きたいもの(モチーフ)を、写真に撮ろう
写真をそのまま絵に写すように描き進めていくので、光と影のバランスを考えて写真に収めます。
また一眼レフのようなピント調整も行うと、ぼかしたい部分とシャープな部分ができますよ。
ぼかしがあると、さらにカッコいい絵に仕上げることも。
ほかにも写真を白黒で撮ると、鉛筆で濃淡をつけるのが楽になります。
モチーフ全体の光の陰影を描いてみよう
モチーフの写真をパソコンに取り込んだら、作業開始です。
まずは写真の全体を見ながら、モチーフの輪郭を描いていきます。
次に、光が当たっているところと影が出来ていることろを、大まかに描写。
細部は後から描き込んでいくので、気にせずにいきましょう。
ポイントは端から順番に描くのではなく、全体のバランスを見ながら、どの部分も同じような描写スピードで描いていくことです。
最初から絵の一部に集中して描き進めていくと、全体のバランスが取りにくくなります。
写真をよく観察し、大まかな影を捉えるようにしましょう。
この時に影の濃淡以外にも、奥行やモチーフの面の変化を意識すると、よりいっそう現実味が増します。
練り消しを使うと、さらに濃淡の幅が広がりますよ。
練り消しを擦りつけることでぼかしを表現できたり、先端をうまく利用することで光を表現できたりするからです。
リアルな絵にするために、モチーフの細部を描き込んでいこう
大まかな影の濃淡ができたら、モチーフの細部の描き込みです。
ここでパソコンを使って写真を拡大し、小さな影の変化や質感を表現していきます。
この段階まで来ると、絵がどんどん写真に近づいてくるので、作業をしていても楽しいです。
ポイントは、よく写真を観察すること。
絵のバランスを崩さないためにも、たまに全体の仕上がり具合を確認することも大切になります。
あとは、ひたすら写真と絵を見比べて、描き込むだけです。
とても時間はかかりますが、描けば描くほどリアルになってきますよ。
リアルな絵を描く為に必要な鉛筆の種類と使い方
一言に鉛筆といっても、1本2本だけではきれいな白黒の濃淡を作り上げることができません。
できれば絵を描くために作られた専用の鉛筆を、使用するといいですよ。
ユニやハイユニ、ステッドラーが、人気のメーカーになります。
鉛筆の硬さは、6B~4Hがそれぞれ1本ずつあるといいでしょう。
硬さの違う鉛筆があると、白黒の濃淡の描き分けが簡単になります。
鉛筆の削り方も独特で、鉛筆削りは使いません。
カッターを使い、鉛筆の芯が2センチほど露出するように削ります。
芯の先端は、鋭くなるように削ることも大切です。
この削り方には理由があります。
絵を描く場合、鉛筆の持ち方が2種類あるからです。
一つは鉛筆の端をもつ持ち方。
鉛筆を寝かせるようにして、広範囲を塗る時に使います。
おもに、大きな影を捉える場合です。
もう一つは通常の鉛筆の持ち方。
細部は通常の鉛筆の持ち方で、描き込みます。
この2つの描き方ができるのは、カッターで削った鉛筆だからこそ。
最初はカッターで鉛筆を上手く削れなくても、何度も削るうちに上達しますよ。
鉛筆で絵を描く。鉛筆の芯は「濃い~うすい」ではなく「硬い~柔らかい」。グラファイト(黒鉛)と媒体(粘土)との割合で芯の硬さが変わり、太さも違う。
鉛筆デッサンは、芯の硬さの違いを用途に合わせて使い分けると良い。筆圧も意識すると良い。 pic.twitter.com/H0n3NqHxnn— 文田聖二 (@fumitaseiji) June 10, 2016
リアルな絵を鉛筆で描くことは難しいことではありません!
リアルな絵を鉛筆で描く為に必要なのは、根気です。
写真の技術の進歩により、パソコンで拡大すれば、簡単に細部まで観察することができます。
その為、難しい細部の描き込みは、根気があれば出来るようになりました。
写真と見比べながら少しずつ描き込めば、あなたもリアルな絵を描くことができますよ。
一度挑戦してみては、どうでしょう。