ハンカチ

「祝い事でハンカチを贈りたいけど、マナー違反になる場面はあるのかな」

めでたいことがあるとギフトを贈る習慣がありますが、何を贈るか悩みますよね。

日本特有のマナーもあり、言葉の意味や漢字が転じて、縁起の良し悪しが決まります。

ハンカチにも布以上の意味があり、実は贈るのがタブーとなる場面も多いのです。

本記事では、ハンカチを贈ることの意味について紹介します!

ハンカチをプレゼントする意味は?

ハンカチには「別れ」という意味合いがある

ハンカチを漢字にすると「手巾(しゅきん)」です。

手巾は「手を拭く等に使われる布切れ」という意味になります。

「巾」は訓読みで「きれ」とも読むため、手巾は「てぎれ」とも読めるのです。

つまり、「手切れ」という関係を断つ、縁を切る、という言葉にもつながりかねません。

加えて、「涙を拭うもの」というイメージから、悲しい事柄を連想する人もいます。

そのため、送別会といった、「別れ」の場面で贈られることが多いです。

一方、ハンカチに似ている「タオル」は縁起が良い贈物と言われています。

タオルが縁起の良いものである由来は以下の事柄から来ているようです。

  • 糸から作られる=運命の糸や人間関係のつながりの象徴
  • 汚くなったら捨てる消耗品=病等の嫌なことを水に流すという連想から

タオルが糸を紡いでできることが、人間関係とのつながりを連想させるからです。

また、タオルの贈物は国内であれば、不適切となる場合はありません。

ただし、短いタオルはハンカチにもなりうるため、長めのタオルを送りましょう。

ハンカチ

ハンカチをプレゼントするのに適した場合

マナーとして、ハンカチを贈るのに適切なシーンや人であるのは以下の場合です。

  • 送別会
  • ハンカチを欲しがっている人

しかし、「別れ」という意味を持つとなると途端に渡しづらく感じるでしょう。

「あなたとはもうこれっきり」なんて意味合いに取られるのは避けたいですよね。

悪い意味に取ってほしくない時は、前向きなメッセージも添えましょう。

贈る相手への思いや感謝の言葉も一緒であれば、より特別な贈物にもなります。

ハンカチをプレゼントするのに不適切な場合

しかし、負の意味が込められている限り、贈るのに適切でないケースはあります。

「別れ」という意味を気にするなら、以下の状況や人に贈る際には注意しましょう。

  • お祝い事全般(誕生祝いや結婚祝い等)
  • マナーに厳しい人
  • 目上の人
  • これからも付き合っていく人、親しい人
  • 既婚男性(女性が既婚男性に贈ると、男性の妻が不快に感じる可能性あり)

特に、白色のハンカチは縁起が悪いため、タブーとされています。

ご臨終の際に顔に掛ける白い布を連想させるからです。

白いハンカチはお祝い事に限らず、贈物としては不適切と言えるでしょう。

私がハンカチをプレゼントしたのは?

ハンカチ

私も一度だけハンカチを人に贈った経験があります。

相手は同級生の友人で、誕生日に書籍とハンカチをプレゼントしました。

高校生だった私は、ハンカチと「別れ」がつながるとは知りませんでした。

ハンカチは、鮫好きな友人が気に入りそうな、鮫がプリントされたタオル生地のものです。

相手の反応は良く、鮫のデザインを気に入ってくれていました。

ハンカチの意味ではなく、機能やデザインを重視する人であれば気にならないようです。

また、私はハンカチを別れの際に贈られた経験もあります。

相手は高等学校でお世話になった学校司書で、他の学校に異動する際に贈られました。

応援の旨は書かれた手紙も付いており、ハンカチの負のイメージは感じられません。

メッセージも一緒に贈るのは、ハンカチの悪い意味を緩和できる良い策だと思います。

また、私は卒業しない学年ではなく、学校司書が送別される側でした。

ハンカチを贈るのは、去る側でも残る側でも問題はないようです。

個人的には「別れ」が関係していない状況でも、ハンカチを贈っても良いとは思います。

問題は、相手がハンカチをどのように捉えるか、です。

「実は私のことが嫌いでハンカチを贈ったのか」と不安になる人は少なからず存在します。

相手の性格にも配慮して贈り物を選びましょう。

また、冠婚葬祭等の正式な行事等では贈物の縁起の良さも重要視されます。

上司等の社会的な関係を持つ相手にも、ハンカチを贈るのは控えると良いかもしれません。

ハンカチをプレゼントすることについて

本記事ではハンカチを贈ることの意味について紹介しました。

非常に身近で、誰もが使うものにも、負の意味を持っているのは驚きですよね。

しかし、ハンカチのデザインは凝っており、機能性も高いため、便利なことは確かです。

服装のように、場に合わせてハンカチを使い分ける人もいます。

日常的に使うハンカチにこだわる人も多いため、贈物に適しているのは確かでしょう。

それでも、縁起を重んじる人にとってはタブーとも言える代物です。

もし贈る場合は、「別れ」の意味を打ち消すようなメッセージも添えるのも良いでしょう。

面倒かもしれませんが、マナーを守ることで、相手に正しく想いを伝えることが可能です。

本記事があなたのプレゼント選びの参考になったら幸いです。