「赤ちゃん返りした」と聞くと、人間の子どもの話だと思いますよね。
実は、赤ちゃん返りするのは、人間の子どもだけではありません。
犬も環境の変化によって、赤ちゃん返りしてしまうことがあるのです。
今回は犬の赤ちゃん返りがなぜ起こるのか、その理由と対処法を見ていきたいと思います。
犬が赤ちゃん返りをする理由
「家族が増えて」環境が変わったりすると、犬は赤ちゃん返りすることがあります。
私の経験を紹介しますね。
我が家には、ヨークシャテリアのオス犬がいます。
名前は、マックスです。
マックスは今までに2度、赤ちゃん返りをしました。
1度目は新しい犬を、家族へ迎えることになった時。
2度目は、次男が生まれた時です。
元々マックスに向けられていた家族の意識が、新しい家族に移ったことにより、赤ちゃん返りを引き起こすきっかけになったのでしょう。
マックスは愛情が他の存在に移ったのを敏感に察して、嫉妬したのだと思います。
マックスの例から犬が赤ちゃん返りするのは、嫉妬も原因の一つになると考えていいでしょう。
あなたの犬も新しい家族を迎えてから、問題行動が増えてきていませんか?
子供が!ってよりも犬が赤ちゃん返りしたこれw pic.twitter.com/SlyP2NRQxW
— ゆきー6m (@uyvwn7) March 26, 2019
犬が赤ちゃん返りしたら、どんな行動をするの?
実際に犬が赤ちゃん返りしたら、どのような行動をするのか見ていきましょう。
犬の赤ちゃん返りで、よく見られる行動は以下の3つです。
- 今までに見られなかった、イタズラをする。
- トイレ以外の場所で、粗相をする。
- 新しい家族に対して、攻撃的になる。
我が家のマックスは赤ちゃん返りした時に、この3つ全ての行動をとりました。
犬の赤ちゃん返りって、大変ですよ。
マックスはわざと叱られることを私の目の前で行い、気を引こうとしました。
それでも自分の方に関心が向かないことが分かると、私の膝の上でわざと粗相をしたのです。
私は今まででは考えられないマックスの行動に驚き、戸惑いを感じました。
しかしマックスなりの
「寂しい、自分を見てほしい」
というアピールだったのでしょう。
その後も新しい家族が近寄ろうとすると、すぐ威嚇するようになり、攻撃的な一面を見せるようになっていったのです。
犬が赤ちゃん返りをしたときの対処法
我が家の犬が赤ちゃん返りしたのは、新しい家族が増え情緒不安定になっていたときです。
私は犬の赤ちゃん返りに対して、以下の2つのことを行いました。
- 犬の寂しい気持ちを満たしてあげる
- 生活スペースを別にする
すると徐々に犬の問題行動も、少なくなったのです。
犬の寂しい気持ちを満たしてあげる
赤ちゃんが寝た時など、自分の手が空いたときに、犬とのスキンシップを多くとることにしました。
犬がおもちゃで遊ぶことが好きだったので、満足するまで付き合ってあげたり。
赤ちゃんを少しの間だけ他の人に見てもらい、犬の散歩の時間を増やしたりしました。
私は犬との時間を、少しずつ設けるようにしたのです。
ついつい問題行動ばかり起こす犬を、叱ってばかりになっていませんか?
叱られてばかりでは、犬も余計に気持ちがふさぎ込んでしまいます。
いつも以上に褒めてあげることを、意識してみてはどうでしょう。
生活スペースを別にする
犬が新しい家族に対して、攻撃的になることも多いです。
犬が新しい家族に攻撃的になる場合は、生活スペースを分けることをおすすめします。
犬の嫉妬心が新しい家族に向けられると、噛まれて怪我をする危険性があるからです。
我が家の長男・次男も、何度も噛まれています。
マックスは3キロにも満たない小型犬なので、噛んでも傷は浅いです。
しかし犬の目線と赤ちゃんの目線は同じぐらい。
赤ちゃんは顔を噛まれることも多いので、噛まれた場所によっては重症になる危険も。
犬が新しい家族に慣れるまでは、生活スペースを分けることがトラブル防止につながります。
さらに生活スペースを分けることで、犬の嫉妬の対象が目に入らないというメリットもあるのです。
犬が赤ちゃん返りする理由は寂しいから
犬が赤ちゃん返りする理由は、新しい家族への嫉妬心と寂しさからです。
問題行動がみられたら、それは愛犬からの大切なサイン。
新しい家族のことで手いっぱいになりがちですが、犬との時間も少しだけ取ってあげてください。
ほんの少しの声かけや遊びの中で、犬も安心感を得ることができます。
時間が経てば犬も新しい家族との生活に慣れ、問題行動も減っていくでしょう。
我が家のマックスもスキンシップを心がけたことで、徐々に赤ちゃん返りも収まっていきました。
犬も新しい家族が来て、戸惑っています。
犬が戸惑っているのを安心させられるのは、飼い主のあなただけですよ。