私は以前、トリマーをしていました。
専門学校を合わせて4年ほど、ひたすら犬や猫のトリミングをしていたのです。
春と秋になるとある悩みを持つ飼い主さんが、多くやってきます。
その悩みは抜け毛!
人間の衣替えのように犬たちも毛の衣替えがはじまり、トリミングルームは毛だらけです。
この抜け毛ですが、犬によってはほとんどありません。
今回はそんな抜け毛の悩み知らずの犬を、ランキングにしてご紹介したいと思います。
抜け毛の少ない犬ランキング!
抜け毛は少ないけど絡まる犬ベスト3
このランキングに出てくる犬たちには、抜け毛の原因であるアンダーコートという毛がありません。
体を保温したり、皮膚を保湿したりする役割のアンダーコートが、春と秋に生え変わる為に抜け毛が多くなります。
抜け毛が少ない犬は皮膚を守る毛、オーバーコートだけ。
オーバーコートには生え変わりがないため、毛が伸び続けて絡まってしまうというトラブルに。
なぜ抜け毛が少ないのかが分かったところで、ランキングに参ります!
1位 プードル、トイ・プードル
ペットとしての人気を独り占めしているプードル。
抜け毛が少ない部門にも、ノミネートです。
トリミングしてきた中で抜け毛を見たのは、すでに絡まって毛玉になった状態。
抜け毛が無いわけではないのですが、クルクルの毛で途中で絡まって落ちてきません。
が、絡まった毛を放置し続けると、抜け毛より厄介な毛玉に進化します。
2位 ビションフリーゼ
アフロ犬として一躍有名になったビションフリーゼ。
白くてふわふわでもふもふで・・・
個人的に飼いたい犬種です。
プードル以上にクルクルカールが強めで、堅い毛に絡まるので落ちてきません。
3位 シーズー
サラッとした毛並みと人懐っこい性格で人気のシーズー。
シーズーも毛玉としてしか、抜け毛と出会ったことがありません。
抜け毛が少なくお手入れも楽ランキングベスト2
オーバーコートのみの犬種で抜け毛も少なく、さらに毎日のブラッシングも極力少なく済む犬をご紹介します。
1位 ミニチュアピンシャー
細い顔に細い手足で元気に飛び回るミニチュアピンシャー。
毛も短くオーバーコートのみなので、抜け毛はほとんど目立ちません。
本当に毛が短いので、毎日のブラッシングもいらないほどです。
ただ毛の生え変わる時期がどうしてもあるので、その時はブラッシングで抜け毛を落としてあげてください。
2位 ミニチュアシュナウザー
おじいちゃんのような品のある眉毛とお髭が特徴の犬です。
ミニチュアシュナウザーを飼っている方は、基本的にスタンダードスタイルと言われる定番のカットをされています。
背中や尻尾の毛はバリカンで短くし、手足・眉毛・髭を残すのみ。
元々毛が抜けにくい上にスタンダードスタイルのカットをしていると、抜ける部分も少ないので抜け毛知らずです。
他にもモヒカンスタイルやテディベアスタイルなど、もう少し毛を残すカットもあります。
長く残している毛だけブラッシングなどで絡まないようにしてあげれば、OKです。
抜け毛が少ないと感じた犬の特徴は?
抜け毛が少ない犬は、後始末がない代わりに、普段のお手入れが大切な犬種が多いです。
- 毎日のブラッシング
- 定期的なシャンプー・トリミング
をしていかないと、毛玉や皮膚トラブルに繋がってしまいます。
トリマーをしていたとき、毛玉での来店を多く目にしました。
せっかく綺麗に伸びていた毛も、一緒に切ることになってしまうことも。
見えないだけで抜けている事もあるので、ブラッシングで絡まる前に取ってあげましょう。
そして体を保温する機能があるアンダーコートがない分、寒がりです。
ミニチュアピンシャーなんて、見るからに寒そう!
友人にミニチュアピンシャーを飼っている子がいましたが、冬は服を着せてました。
それでも足が寒そうでしたし、犬自身も寒くて飼い主にピタッとくっついていたのを覚えています。
毛の長い犬たちも手入れが面倒だなと思って冬場に毛を短くすると、体調を崩しかねません。
気をつけてあげなくては、いけないですね。
抜け毛が少ない犬ランキングについて
毛が抜けにくいからといって、お世話が楽になるかと思えばそうではありません。
結局は日頃の手入れ次第で、抜け毛が部屋などに散らかるのを予防することが出来ます。
抜け毛が少ない犬が一概に楽!とは言えませんね。
それでも柴犬やゴールデンレトリバーなど、中大型犬の抜け毛の量は本当にすごいので覚悟が必要です。
ただ抜け毛といっても年に2回ほどの衣替えの時期だけなので、その時だけお掃除を頑張れれば問題はありません。
これから犬を飼いたいと思っているなら、抜け毛が少ないけどこまめにお手入れしてあげれるのか・・・
年に2回くらいならお掃除頑張れるのかも考慮して、新しい家族を迎えてくださいね。