眠い

本を読むと、なぜか、眠くなってしまう。

嫌々に読むなら分かりますが、興味がある内容なのに、眠くなるのです。

読まなければならない文書を読む時にも、困りますよね。

「大事な文書を読まなければならないのに、眠くて仕方ない!」

「眠くならない読書の方法が知りたい!」

と思っていませんか。

本記事では、本を読むと眠くなる理由と、眠くならない読書の仕方について紹介します!

本を読むと眠くなる理由を調べた!

本を読んでいると、いつの間にか目蓋が重くなっていて、気付いたら10分後に。

なぜ本を読むだけで、疲れた人のように、コックリコックリと船をこぐようになってしまうのでしょう。

眠くなる原因について調べてみたところ、原因は読者にも本自体にもあるようです。

本の内容に興味が湧かないのに全部理解しようとするから

読書好きな人でも、内容に興味がないと、眠くなります。

それでも「読むならちゃんと理解しなくては!」と頑張ってしまいます。

しかし、興味のない内容を無理やり読んでも、「文字の意味」以上の価値を見出せません。

専門用語のように理解できない言葉が出たら、もうお手上げです。

しかし、興味のある分野であれば、多少難しくても楽しめてしまうものです。

「面白くない」と思った映画は、どんな内容も「子守唄」になります。

しかし、関心さえあれば、意味が分からなくても最後まで映画を観て、「面白かった!」と思えるのと一緒です。

大量の内容の全てを、一度に読んで理解できる人なんてそうそういません。

何度も、または、少しずつ理解して、やっと内容の面白さに気づくのです。

一度で完全に理解しようと考えると、脳も疲れやすくなって、眠気を誘います。

文字を目で追う作業に慣れて、単純作業に感じてしまうから

文章は基本的に一方方向に並んでいます。

横書きなら左から右方向へ、縦書きなら上から下方向へ、目が文字を追い続けるのです。

上下、また左右の「目の運動」を1時間も続けたら、身体が慣れます。

しかも、読み慣れると一定のスピードで読めるようになり、更に単純な「目の運動」です。

「目の上下(または左右)反復運動」という単純作業を続けていると、刺激がなくなり、眠くなってきます。

高速道路も、初めはハラハラしながら運転するので眠くなりません。

でも何時間も似たような姿勢と動き、風景だと眠くなるのと同じですね。

本の内容が単調であれば、更に刺激がなくなり、眠くなりやすい状態に追い打ちをかけてくるのです。

目が疲れているから

眠くなるのは、目がすでに疲れているからかもしれません。

私たちの周りは、電子機器であふれています。

特に、スマートフォンは体の一部と言えるほど常に持っていて、画面もよく見ますよね。

何かを凝視している間、目には力が入っていますから、目だって疲れているのです。

「読む」という作業自体、目のピント調節機能を酷使し、目の乾燥を誘う行為。

すでに疲れた目には、重労働でしょう。

「あれ、内容はまずまず理解していい調子なのに、眠い」

という時は、目のSOSです。

今読まなければならないものでなければ、素直に眠るのが正解かもしれません。

本の内容が難解で、脳が疲れてしまっているから

言葉を理解するためには、頭を使います。

難解な言葉や知らない言葉を理解する際には、更に頭を使わなければなりません。

脳だって良好な活動するのには、限界があるのです。

難解な内容を理解することは、いつもよりも速いペースで走っているのと同じように疲れやすくなります。

「内容が難しい」と感じている時に眠くなるのは、脳が疲れてきている証拠です。

一旦休憩を取ってから読んだ方が、理解が進むかもしれません。

学習障碍を持っていて、読むのに苦労するから

学習障碍の中にディスレクシア(読み書き障碍)というものがあります。

知的能力にも知識量にも問題がないにもかかわらず、文字の読み書きだけ困難な障害です。

トム・クルーズがディスレクシアであると公言したことで、やっと日本でも認知されるようになってきました。

読むことが全くできないわけではないですが、読むと一般人より疲れてしまいます。

  • 平仮名を読むのが困難
  • 音読が苦手

などで、なかなか改善できないときは、一度検査するのも良いでしょう。

ディスレクシアの特徴を、以下のサイトで紹介しているので確認してみてください。

https://www.npo-edge.jp/educate/faq/

 

以上の5つが本を読むと眠くなる理由でした。

眠くなるのは、「仕方がない」部分も多いのです。

しかし、読み方を変えることで、最後まで、理解しながら読むことは可能です。

これから、私の「眠くならない対処法」を紹介します!

本を読むと眠くなる私の対処法を紹介!

私は本好きですが、本を読むと毎回眠くなってしまうのが悩みでした。

今でも、長時間読むのは得意ではありませんが、最後まで本を読むことは出来ています。

そんな私が今までやってみて、眠くならずに最後まで読む方法を教えます。

本を読む

最初から読まずに、関心があるところから読む

本には共通する内容があります。

例外もありますが、基本的に「目次」がついています。

参考書でも、ハウツー本でも、哲学書でも目次に「見出し」が並んでいるでしょう。

大体の内容は、目次に書いてある見出しで分かります。

最初から読んで、もし興味がなければ、読むのが辛くなるでしょう。

あなたにとって必要な部分までたどり着く前に、ギブアップしかねません。

私は、最初から目次で「面白そうだ」と思った箇所から読んでいます。

「初めから読んでみた方がいいかもしれない」

と思ってから読んだ方が、まだ関心があるので眠くならずに、長めに読むことが出来ます。

時間を短めに設定して、少しずつ読む

「小説を読みたい、文学をたしなみたい」

と考えているかもしれません。

しかし、物語は初めから読む必要があります。

話の流れを理解しなければ、話の面白みが半減してしまうからです。

出来るなら一気に読んでしまいたいですが、眠くなります。

読める時間も、たっぷりはないのが現実でしょう。

時間がなく、早く全部を読まなくてもいい場合は、時間を決めて読むのがオススメです。

最初から「面白い!」と思える話は、多くありません。

盛り上がる前に、読むのが辛くなっては勿体ないので、少しずつでも読み続けることが大切です。

15~30分といった短時間でも集中して読むことで、飽きて眠くなる前に話を中断できます。

時間を決めることで、ついつい読み耽ってスケジュールが狂うこともありません。

また、短時間でも、読書にだけ集中するので、気分転換になりやすいです。

立って読む

単純な方法ではありますが、立って読むと眠くなりにくくなります。

私が中学生、高校生の頃は、歩きながら読んでいました。

※外では危険なのでやめましょう。

電車で座ることが出来なくても、立って読んだ方が捗るため、苦ではなくなります。

座って読み始めると、安心感からか、すぐ眠くなってしまうのです。

私だけかもしれませんが、立って読み始めてから座った方が、眠くなりにくかった経験が多いように思います。

メモしながら読む

本を読む時に、メモを取ると集中力が途切れそうですが、案外問題ありません。

内容に関心を持つことで、眠くなるのも防ぐことが出来ます。

必要だと思う情報をメモする、人物相関図を書く、などです。

メモに書きだすことで、内容の整理とアウトプットの練習にもつながるでしょう。

個人的には、書き留める、自分の中で考えるくらいで止めると集中できます。

下手に調べ物を始めると、集中が途切れたことがよくありました。

最近は、いつでも何でもスマートフォンで調べられますが、本の世界観に入り浸る際には邪魔になりやすいので注意が必要です。

「この時間(またはこのページ)まで読む」と決めたところまで読んだ後に、調べるといいかもしれませんね。

新書くらいの厚さであれば、内容を理解しながら一気に読むことも出来ました。

簡単な文章の本を選んで読む

難しい文章を読んだ方が身になると思いますが、理解できなければ何の肥やしにもなりません。

以前、私はカッコつけて、少し読むのに苦労する自分の専攻の本を買ったことがあります。

でも、ほとんど読みませんでした。

買って満足してしまいます。

それよりも読みやすい本の方が身に付きやすいですし、何より読むのが楽です。

眠くなる前に読み終わることが出来ます。

外国語の本も、自分のレベルよりもずっと低いものから読んだほうが良いです。

外国語を読み慣れた方が、楽なうえに、基礎もついて、自信にもつながります。

論文や参考書は、読み飛ばしながら、とりあえず最後まで読み切る

参考書や専門書、論文は、内容が難解で、完璧に理解しようと思うと苦でしかありませんでした。

大学で研究する際にも、参考書は難しい文章ばかり。

全然集中できず、資料を枕にして眠るのが日課だった、と言っても過言ではありません。

しかし、読まねば内容が理解できないので、とにかく「最後まで読む」ことにしました。

ポイントは次の5つです

  1. 大事そうだと思ったらマーカー(鉛筆でも何でも良し)を引く
  2. 細かい数字は読み飛ばす(必要だと思ったら戻って読む)
  3. 理解に時間がかかりそう文章なら読み飛ばす
  4. 最後まで読んだら、マーカーを引いたところや理解に苦しんだところを重点的に読み返す
  5. 本当に大事な部分に赤などの目立つマーカーを引く

以上を繰り返すと、完璧ではなくとも内容は理解できます。

論文や資料などの比較的ページ数が多くないものに使いやすいです。

冊子体の全体を読むのであれば、見出しごとや、章ごとに区切るといいでしょう。

身体を動かしながら作業するので、見るだけよりも眠くなりにくくなります。

私は2度目を読んで、集中力が切れてしまいますが、欲しい情報は手に入りました。

最初から読んで、最後までたどり着かないで終わるよりは、まだ多くの内容を理解できるはずです。

本を読むと眠くなることについて

本記事で説明した、本を読む時に眠くなる理由とその対処法についてまとめます。

まず、眠くなる原因として、以下の5つを挙げました。

  • 本の内容を全部理解しようとするから
  • 読書が単純作業になってしまうから
  • 目が疲れているから
  • 本の内容が難解で脳が疲れてしまっているから
  • ディスレクシア(読み書き障碍)で読むのが大変だから

次に眠くならずに読む方法として、自分の経験から以下の6つを紹介しました。

  • 最初から読まずに、関心があるところから読む
  • 時間を短めに設定して、少しずつ読む
  • 立って読む
  • メモしながら読む
  • 簡単な文章の本を選んで読む
  • 論文や参考書は、読み飛ばしながら、とりあえず最後まで読み切る

どれも個人的に良いと思った方法ですので、必ず眠くならないわけではありません。

しかし、読書が苦にはならない方法ではあると思います。

最近は読書に時間を割くのが勿体ないと感じるのが原因で、ゆっくり読めない人もいるかもしれません。

読書をすることによる面白みや価値を知れば、もっと読書を楽しめるでしょう。

齋藤孝の著書『読書のチカラ』や、外山滋比古の著書『乱読のセレンディピティ』は読み方の指南書の一種です。

「こんな読書の仕方があったのか!」と新しい発見が多く、文庫本になって比較的安め。

読書によって、多くの知識を効率的に手に入れたいあなたにオススメです。

最後まで読んだあなたが、より良い読書経験ができることを願っています。