水やり

多肉植物は水が少なくても生きていける、たくましい植物です。

しかし、多肉植物も水のやり方を誤ると、根腐れで枯れます。

特に水やりには気を付けなくてはいけません。

本記事では、多肉植物の育て方、特に水のやり方について紹介します!

多肉植物の育て方を調べた!特に水やりには気をつけたほうが・・・

育てる時は、十分な日当り、水はけの良い土、水やりの頻度と量が重要です。

特に、水やりの仕方には注意点があります。

育ちにくい休眠期には水の量に気を付けるのです。

また、頻繁に水をあげると、根腐れを起こすこともあります。

早速、水やりの仕方を確かめていきましょう。

多肉植物の状態で、水が必要か分かる!

多肉植物は土の水分が多いと根腐れしやすい

多肉植物の原産地と言えば、乾燥した熱帯地域でしょう。

そのため、寒さや湿度の高い環境に弱くなります。

多肉植物は多くの水をため込められるため、常に水が必要ではないのです。

また、土の水はけが悪くても、根腐れを起こす可能性もあります。

そのため、水はけの良い土に植えるのが最適といえるでしょう。

水やりは、葉や茎にシワが寄り始めてから数日後!

では、多肉植物はどのタイミングで、水やりをすれば良いのでしょうか。

水やりは、葉にシワが寄り始めた頃に行います。

土の表面が乾いていても、葉や茎の色や質感が変わらないならまだ健康です。

多肉植物の乾燥度チェックは、見た目で判別できます。

植物内の水分が少なくなると、葉や茎がシワシワになり、色も悪くなるのです。

シワシワになり始めてから、数日後くらいに水を「タップリ」与えます。

水の量は鉢底から水が出てくるくらい

「タップリ」といえる量とは、鉢の底から水が出てくるくらいです。

野生の多肉植物は、雨が降った時に一気に水を吸い上げてため込みます。

多肉植物の生息地である乾燥した環境に、近づけるようにしましょう。

水を一度にたくさんあげると、土中の空気を新しくする効果もあります。

成長期の水やりは1~2週間に1回、それ以外は月に1回で量は少なめです。

ただし、大量の水が葉にかからないよう、シャワー型のじょうろは避けましょう。

葉の上に水が残り続けると、カビや葉焼けの原因になるのです。

土全体が乾いた頃に水を与える

葉にシワが寄ってから数日後に与えるのは、土をよく乾かすためです。

土に古い水が残り続けると、根腐れやカビの原因になります。

因みに土の乾燥度を測るには、爪楊枝や竹串を指すのが最適です。

竹串を差し込んで抜いた時に、土が付いたらまだ湿っています。

焼いたスポンジケーキの火の通りを、竹串で確認するのと同じです。

また、乾いた土は色が白っぽくなり、軽くなるので目安にしましょう。

春から秋は夕方などの涼しい時間、冬は暖かい時間に水やり

日本の夏は高温多湿で、乾燥しにくいのが特徴です。

夏の暑い頃に土に水分が多いと、土中がサウナ状態になり根腐れします。

暑い時期は葉がシワシワになってもすぐに水は与えず、涼しい日を待ちましょう。

そして水の量は、いつもの半分ほどにします。

夏の間は常にシワシワな姿になりやすいですが、我慢です。

涼しくなり始めた頃に、再び十分な水をやることで元に戻ります。

ただし、冬は暖かい日に水をやるのが適切です。

水分が凍ってしまえば、根も傷むため、水はさらに少なめにします。

成長期は水を多めに、それ以外は水やりの量も頻度も控える

多肉植物は種類ごとに成長期と休眠期があり、必要な水の量が異なるのです。

成長期には春・秋型、夏型、冬型の3種類があり、水を良く吸います。

休眠期は、春・秋型は夏・冬、夏型は冬、冬型は夏となり、水が不要です。

基本的に、休眠期には水を少量にするか、断水するものと考えましょう。

目の細かい霧吹きによる葉への少量の水やりも、土中のムレ防止には効果的です。

多肉植物

多肉植物を育てて気づいたのは?

私も去年、友人から多肉植物をもらい、今も育てています。

友人からは「水やりは2週間に1回、葉にかかりすぎないように」と言われました。

実際、春頃は2週間に1回の頻度で適切でした。

しかし、夏には土の表面にカビが生えてしまいました。

夏でもいつも通り水やりをし、強い日差しを避けて日陰に置いたのが原因です。

1つの鉢に5種類いましたが、その内2種類は根腐れを起こしてしまいました。

様子を見たところ、水のあげすぎに加え、日当りも十分ではなかったようです。

私の多肉植物は黒くなっており、調べてみたところ、葉焼けをしていました。

日陰に置いておくと、日光で焼けやすくなるそうです。

日頃から日光を当て、夏の頃には水の量を減らしましょう。

多肉植物は室内でも育てられますが、本来は日当りの良さと湿度の低さは重要です。

「日光がとりあえず当たればいい」という発想は良くありません。

私の多肉植物は日を求めて茎をあちこちに傾けて異様に曲がっていました。

もし形が崩れてきたら日光不足なので、日に当てる時間を長くしましょう。

また、多肉植物はサバンナや西部劇に出てくる乾いた地域を好みます。

室内や日陰などで湿度が高いと土も乾かず、根腐れやカビが生じるのです。

多肉植物の原産地の環境の再現を意識しましょう。

多肉植物の育て方について

多肉植物

本記事では、多肉植物の育て方、特に水やりの仕方を紹介しました。

内容を整理すると以下の通りです。

  • 多肉植物に適した環境
    • 十分な日当り
      • 強い日差しには注意が必要
      • 日陰には置かない
    • 水はけの良い土
    • 基本的には頻度少なめ、量は多めの水やり
    • 風通しも良いと完璧
  • 水やりの仕方
    • 水やりのタイミング:葉や茎にシワが寄ってから数日後
      • 土の状態:表面が白っぽい・軽い・土中も乾燥
    • 水の量:鉢底から水が出てくる量
    • 水やりの時間帯:春から秋は夕方頃・冬は暖かい昼頃
    • 成長期を考慮:休眠期は水の量も頻度も少なめ

多肉植物は見た目もユニークで、インテリアとしても映えるでしょう。

室内に飾る人も多いですが、生き生きした姿でないと見栄えが良くありません。

適切な日当り、水やり、土、風通しがあってこそ、植物は生き生きするのです。

また、楽に育てるなら、環境を整えるのは重要事項でしょう。

他の植物に比べると、多肉植物の育成は難しくないのです。

あなたが大切にしたいと思って、毎日の観察で十分育てられます。

綺麗で健康的な姿に育つよう、水やりと環境作りを共に頑張っていきましょう。