本屋さんに続々と「夏のおすすめ読書本」が並ぶ季節となりました。
でも、あなたは活字を読むのは苦手…というかもしれません。
そんな読書初心者さんでも、あっという間に気づけば、本の背表紙に!?
楽しく!さくっと読めちゃうおすすめをご紹介します。
読書初心者におすすめの本①時をかけるゆとり
まずご紹介するのは、エッセイです。
作者は、現在大注目の作家、朝井リョウさん。
映画にもなった「桐島、部活やめるってよ」や「何者」の作者です。
この本の素晴らしさは、ずばり「面白さ」。
朝井さんの大学時代の思い出が、ぎゅっと詰まった1冊となっています。
旅行の話はもちろん、授業の講義や美容室などなど。
日常生活がベースとなっていますが、ストーリーは思わず吹き出してしまうものばかり。
読む場所には、注意しなくてはなりません。
現に、私の母も病院で読んでいて吹き出してしまったそうな…
面白いだけでなく、懐かしさや青春を感じられる一コマもあり。
軽く読めるので、気づけばあっという間に読み終えることができるでしょう。
読書初心者には、特におススメの一冊です!!
読書初心者におすすめの本②さいはての彼女
次にご紹介するのは、「旅」に関する4つのお話。
作者は今年の直木賞候補にも選ばれた、原田マハさんです。
この本の素晴らしさは、「出会い」でしょう。
ストーリーはどれも、人と人との繋がりの大切さを教えてくれるお話ばかり。
この本の一番末尾のお話、「風を止めないで」は、まさに繋がりの集大成と言えるでしょう。
最初のお話、「さいはての彼女」に出てくる女性のお母さんのお話です。
お母さんの過去と現在の葛藤、周りの人の温かさがとても美しく描写されています。
読みながら自然と涙がぽろりと出てしまうかもしれません。
また、旅の風景も文章で美しく描かれています。
読んでいると、心がふわ~っと浄化されるような気分になれるでしょう。
一話一話が短いので、あっという間に読み進められてしまいます。
旅行に行く際、移動用で一冊持ち合わせてもいいかもしれません。
読書初心者におすすめの本③強運の持ち主(瀬尾まいこ)
最後にご紹介するのは、占いを通した人々の人生に関するお話。
作者は2019年本屋大賞に選ばれた、瀬尾まいこさんです。
この本の素晴らしさは、主人公の面白さでしょうか。
主人公は占い師なのですが、占いを全く信じていません。
やってくるお客さんに対して「なんで占いなんて…」と思う主人公。
そう、お客さんに対して、直感で占いをしているのです!
小学生やちょっと変わった訳アリの女子高生など、お客さんも個性豊かで面白いです。
そんなある時、主人公のもとにアシスタントの武田くんがやってきます。
武田くんが来たことによって、ものの見え方が変わってくる主人公。
私は特に、武田くんを含んだ2つのお話が好きでした。
実は私も一時期、占いにはまっていた時期があります。
今まで一度も占いを信じてこなかったのに、急にハマってしまったんです!
今になってハマった理由を振り返ると、「勇気」が欲しかったんですよね。
未来に対して「答え」ではなく、一歩を踏み出す勇気が。
それを表した一文が、この作品の中にも納められていました。
「占いは真実を伝えるものではなくて、背中を押すためのもの」
占いの魅力とはまさに!!といった一文です。
ちなみにですが、占いを信じない主人公ですが、恋人のこととなると話は別もののようで…
大好きな恋人のために占いに翻弄される主人公。
そんな主人公の可愛さもこの本の魅力です。
人生といってもディープなお話ではないので、さくさく読めちゃいます。
また、あなたが占いを全く信じていなくても、楽しく読める一冊です。
ぜひお手にとってみては?
以上が読書初心者におすすめの3冊でした。
どれも一話一話が短いので、さくっと読めてしまいます。
私自身、読書が嫌いで10代は、全く本を読まない人間でした。
でもご紹介した順で、3冊を1か月ほどで読み切ってしまったのです!
今では上下巻の重い1冊も、読めるくらい読書好きになっています。
始めるにはおすすめの3冊ですので、ぜひ本屋さんに行ってみてください!