あなたが留学を考えるときは、どんな時ですか?
- 将来英語を使った仕事がしたい。
- 映画を字幕なしで観たい。
- 外国人の友達がほしい。
- 外国で暮らしたい。
理由はさまざまだと思います。
私は35歳のときに、語学留学をしました。
留学では英語以外でも学ぶことが、たくさんあります。
出会いもたくさんありました。
英語が話せない友達から感じたこと、学んだことを紹介したいと思います。
留学で英語を学ぶ2つのメリットは?
留学で英語を学ぶメリット1つ目は。
日本とは違い、生活の中で生きた英語を学べること。
留学で英語を学んでいるとき、学校以外でも日常生活で英語を使わなくてはなりません。
- レストランで注文するとき。
- 洋服を買いに行って、自分のサイズを持ってきてもらうとき。
- 道に迷ったとき。
日本で英語を学んでいると、学校以外、学んでいるとき以外は日本語で済みます。
留学をするということは、生活のすべてを英語を使わないといけないのです。
英語を使うということは、必ず相手がいます。
自分の英語が伝わらないことなど、しょっちゅうです。
- 発音がわるいのか?
- イントネーションがわるいのか?
- 文法が間違っていたのか?
生活の中で失敗することによって、どんどんと鍛えられていきます。
留学で英語を学ぶということは、生活の中で生きた英語、そして生きていく上で必要な英語を身につけられるのです。
留学で英語を学ぶメリット2つ目は。
たくさんの外国人の友達ができる。
留学をすると、いろいろな国からの留学生がいます。
私が留学をしていたときに一番多かったのは、韓国人。
- 中国人
- トルコ人
- エルサルバドル人
- ハイチ人
- スペイン人
北朝鮮出身の人もいました。
留学先では、短期間でたくさんの国の人と、仲良くなるチャンスがあります。
違う国の人たちと仲良くなると、その国の文化が学べるのです。
日本にいると偏った情報で、良いイメージがない国の人もいます。
しかし実際に仲良くなってみると、イメージとはぜんぜん違うということの方が多いかも。
日本人がみんな良い人ではないのと同じように、何処の国にも良い人とそうではない人がいます。
留学で英語を学ぶということは、他の国の人と出会い、仲良くなるチャンスがたくさんあるのです。
留学先で英語の話せない友達と出会った
私が35歳で留学したのは、NYの語学学校でした。
その時に出会った日本人の友達は、私と同じ年の駐在妻です。
彼女は結婚したばかり、まだ子供はいませんでした。
NYに来るまで、大学院で勉強をしていたという才女です。
もちろん英語は、かなり出来ます。
私が通っていた語学学校は10段階のレベルに分かれていました。
私は初級クラスの2。
彼女は上級者クラスの7でした。
私と彼女の違いは、会話力でした。
私は英語の読み書きもあまり出来ず、文法は破茶滅茶でした。
しかし旅行好きで、毎年のように海外に旅行に行っていたので、自分の言いたいことを伝える能力は高かったのです。
語学学校のレベルテストを受けた時、先生からこんなことを言われました。
「あなたは本当に日本人?」
一般的に日本人は、読み書き・文法は得意でも、コミュニケーションが苦手。
私はまさに逆でした。
筆記テストと会話のテストにあまりにも差がありすぎるため、自分でクラスを選んで良いと言われたほどでした。
先に紹介した同じ年の友達は、まさに一般的な日本人でした。
読んだり書いたりするのはとても得意なのに、英語が聞き取れないので授業にもついていけず、友達もできなかったのです。
彼女のクラスの先生が見るに見かねて、彼女に提案をしたのです。
「レベル2に日本人がいるから助けてもらったら?」
彼女から声をかけられました。
「日本人の方ですか?」
それから彼女から、いろいろな相談をされました。
- 若いクラスの子たちと合わせるのには、どうしたらいいか?
- 仲良くするのには、どうしたらいいか?
- 授業がまったくついていけないのを、どうしたらいいか?
彼女は35歳という歳を、気にしすぎていた気がいます。
服装も今までジーンズを履いたことがなくて、
「自分の服装は浮いて見えるのでは?」
と気にしていたのです。
私のアドバイスは、こんな感じでした。
- クラスはもう少し下のクラスに変えてもらう。
- 35歳というのを隠さず、若い子たちに無理に合わせない。
- 自分の好きな服装で、自分らしさを変えない。
- 自分からクラスの子たちに、どんどん話しかけていく。
彼女はすぐにクラスを変えてもらい、授業はなんとかついていけるように。
しかし彼女は無理をしてジーンズを新調。
ジーンズに合うように、靴もバッグも全て変えました。
かなり無理をしたのだと思います。
結果、突然学校に来なくなりました。
心配をして電話をしても出ません。
しばらくしてまた電話をすると、旦那さんが出ました。
「突然耳が聞こえなくなり日本に帰りました」
とのこと。
ストレス性の難聴になってしまったのです。
英語の話せない友達は、英語が話せるようになることなく日本に帰ってしまいました。
留学先で英語が話せない友達ができて感じたこと
留学先で英語が話せないと、かなりのストレスがかかります。
- 自分の言いたいことが伝わらない。
- やってほしいことをしてもらえない。
- 孤独になる。
英語圏で英語が話せないのは、本当に辛いことです。
英語が話せない友達を通して、留学先で英語の他に何が大切なのかを学びました。
- 日本にいた時の自分を捨て、素直な自分をさらけ出す。
- 恥ずかしがらない。
- 焦らない。
- 英語が話せない自分を責めない。
英語は話せなくても「日本人の自分が好き」という気持ちを忘れなければ、開き直ることができます。
心を閉じてしまった人には、誰も話しかけてくれません。
常に心を開いて、「なるようになる」と大きな気持ちでいれば、自然に英語が聞き取れるようになります。
聞き取れるようになれば、話せるようにもなるのです。
留学先では英語だけではなく、人生も学べます。
あなたが留学を楽しめることを願っています。